お前の存在は光のようで、お前の笑顔は花のようで

もし混沌としたこの世界が闇だとしたら、お前はその中に咲く一輪の花のようだと、オレは思ったよ






に射す に咲く







「ん…」

「おや、お目覚めかい?姫君」

布団の中でが目を開けたからヒノエは優しく頬を撫で問いかけた。

「ん…ヒノエくん、起きてたの?それとも起きたの?」

「うん?起きてた、のが正しいかな」

にこ、と笑ってヒノエが言えばは寝惚け眼を擦り外を見た。

「空が白み始めてる…。起きてたって、もう朝じゃない!まさか寝てないの?」

「姫君の可愛い寝顔を見てたら眠気が何処かにいっちまったんでね」

茶化すようにヒノエが言ってもは怯むことなく言い返した。

「駄目じゃない!体に毒だよ?」

さぁ、寝て寝て!とは布団をヒノエに被せた。

、オレは昼から仕事があるんだけどな」

に無理矢理布団を被せられたヒノエが苦笑いしながら言った。

するとは唇を尖らせて自らも布団に入って言った。

「昼までならまだ時間あるでしょ!ほら、もういいから眠って」

まるで寝付きの悪い子供を諭すようにが言うからヒノエは少し苦笑いをこぼす。

も一緒に眠ってくれるのかい?」

「だって、まだ朝早いじゃない」

当然でしょ?とはヒノエに返す。ヒノエはそんなが可愛くて、布団の中でぎゅっと抱き締めた。

「きゃっ!?な、何?ヒノエくん」

、可愛い」

ちゅ、と軽く額に口付けてヒノエは笑った。

もう…とは赤くなりながらヒノエの胸に顔を埋めた。

「おやすみ、

「おやすみ、ヒノエくん」

好きだよ…と呟きながら二人は眠りに落ちた。






ねぇ、

お前は混沌としたこの世界を優しい光で包んだ、龍神の神子姫様だけど。

オレの前でだけは、可愛い可愛い「」で居てよ。

ずっとずっとオレだけの大切な一輪の花で居てよ。