「今度僕らの家に招待しますよ」
いつだかそう言われて骸に連れてこられたのは潰れた黒曜センターだった。
ボロボロの室内に案内される。ここは立ち入り禁止だったはずだが。何かを言う前に、隣にいた骸に腕をとられた。
「むく、ろ」
「、」
有無を言わせない声で名前を呼ばれ、骸の腕は私の腰に回る。
するりとゆっくり撫でられてぞくりと肌が粟立った。
「ひ…!」
「どうかしましたか?」
至極楽しそうに腰を撫で、クフクフ言ってる骸を私は睨みつけるけど笑ってかわされる。
笑い方一つ取ってもエロいよ骸!
「骸、笑い方エロ、い…」
「これからエロいことしようと思ってますからねぇ」
「え!!(ちょ、待て何言ってんだクフフ野郎!!)」
当然でしょう?と愉しげに笑う骸。
ニコニコしながら近付いてきたその端正な顔に、私は全てを諦めて目を閉じることを選択した。
(結局の所、私は骸が好きで触れられれば単純に嬉しいということ。)
(それにしても骸って存在がエロいな)